目を背けてはいけない、人間の姿がこの映画の中にはあったと思う。
目を背けてはいけない、日本社会のありようが映し出されていたと思う。
人は、変わる時代の中で自分がどう生き残るのかを、いつもいつも考え続けなくては、生き残れない。
自分の信念を曲げなければ、生き残れない社会などに、死ぬまでこの身を預けなくてはならないなんて、本当はいやだ。
白い服に身を包んで介護施設ではたらく人だって、障がいを持つ同僚の悪口を言う。
それでも、阿部くんのコスモスがある限り、この世界はすばらしいのだと思う。