今朝、7時半にアラームをかけていたけど8時半に目が覚めた。
昨晩、布団の中でBL漫画を読んで寝落ちたなごりで、べつの本も読みたくなった。
「ジャッカス」スカーレット・ベリ子
忘れかけてたけど高校時代って自由だったな
押入れの中の段ボール箱をあさる。
読みたいのは、エッチもいいけど、心と心で恋愛してるやつ。
「果ての荒野でバカンスを」赤河左岸
うしろ2つの短編は言葉とロケーションがロマンティックでよい
「よなよなもしもし」丸顔めめ
キンモクセイがキーワードとして出てくる話はなんでこんなによいんだろう
「初恋、カタルシス。」鳩川ぬこ
これが、今朝、いちばん、私の心が読みたかった、話です
性的な行為がこわくても、恋愛できる
人を愛して、人に愛されるっていう、愛の相互のやりとりだけで、人はこんなに幸せそうな顔ができるんだなとしみじみ思う
わたしは最近さびしかった
友だちや家族からもらえる愛とは別の、恋人からしかもらえない愛がたしかにある
今、恋人がいないから、どうしても心に不足している部分があると感じて、さびしかった
自分のさびしさをマンガの中に転嫁した
そしたら、キャラクターたちの幸せがジワジワわたしに移ってきて、恋人いなくてもいいかーと心がなごやかになった。
情けなくもないし、むなしくもない。
「愛がない」とないものねだりして、心がザワザワし続けるより、よっぽどマンガの力を借りて疑似的に落ち着かせたほうが健康的だ。
BLは、とくに人と人がどうやって心を近づけて、愛の相互のやりとりを成り立たせるかを丁寧に描いていると思う。
実際のわたしたちは、人とのやりとりを一言一句丁寧に文字に起こして、「これはどういう気持ちで言った」とか反復できない。
一言一言、リアルタイムで迷子になりながら言ってる。
迷子になりすぎてよくわからなくなったとき、全部言葉と絵に残しているマンガを読むと、ざらついたものがなだらかに均される気がする。
これでよい。また今日から一つ一つ、人と話し合えばいいんじゃないかな。