多くの人が経験したことがあるんじゃなかろうか。
朝は「やばい、これは世界で1番おしゃれだ」と意気揚々出かけるも、
昼、街中を歩いていると「あれ、この格好なんかおかしかったかも…」と段々自身を失くすというあの現象。
今日の私はまさにそれを体験した。
というか並みのレベル以上のショックを体験した。
夜帰宅して、じわじわと自分の芋っぷりを実感し、思わずブログに綴ってしまうほどに。
東京・日本橋で、長年の知人と映画を観てディナーを食べてきた。
2人とも東京に暮らし、一流店で働くお洒落な大人だ。
一方、私は高校まで横浜市に暮らしていたが、大学進学を機に茨城県に越してきて早2年になる。
話を早く進めたいのでハッキリ言おう。
みなとみらいの高校に通っていた私は、越してきた当初、茨城の大学生のじゃがいも具合に甚だショックを受けた。
着ている物、中学生か?しまむらかイオンで買ったろ。
しかし、環境というものは恐ろしい。
そのじゃがいも畑という環境に2年間も身を置いているうちに、私自身も土を被ったゴロゴロの芋になっていたのだ。
そして何が1番恐ろしいって、芋だという事実に都会に出て恥をかかないと気が付けないということだ。
だって茨城県はみな同類の一面じゃがいも畑なんだもの。
あな恐ろしや。
気づいたときには、横の濱で道行く人を見て磨かれていたセンスが、土で汚れ、くぐもっていた。
日本橋で写真を撮ってもらって気づくのだ。
なんだこの芋は。どこ産だ、と。
膨張色グレーのモコモコベストに、ワイドパンツと、重めのブーツを合わせるな。
どこ行くんだ。畑か?
そりゃ写真を撮ってくれた知人に「牧場の人みたい笑」と言われても仕方ない。
いや、本当に仕方ない。本当に牛の乳を絞ってそうだもの。
あと、姿勢が悪いのも芋レベルを底上げしている。
どんなに服装に自信があっても、姿勢が汚いとすべての見栄えが悪い。
そして、気づいた。
私の好きなスタイルが私に似合わない、と。
私が好きなスタイルは、FUDGEの細身モデルに似合う恰好だ。
私は決して細くないから、それをそのまま真似するとパツパツになるぞ。
そのスタイルが好きなのはまったく構わないし、今朝の私はその服を着てその靴を履きたかったから、着て行ったことに後悔はしていない。
(本質的にファッションなんて人の目は気にしなくていいのだ)
ただ、自分の好きなスタイルを、最大限自分に似合わせたいだろ。
そのために、もう少し体を細くしたいなら運動しよう。
服が映えるキレイな肌になりたいなら食べるものを変えて、早く寝よう。
すべては自分が満足するために。
自分がハッピーになるために。
自分が着たいものを着て、なぜ悲しくならにゃならんのだ。