国際機関で働き、今もアフリカのある国に駐在している方のおはなしを訊いた。
「英語もできない」「それまで海外に行ったこともほぼなかった」「大学時代は部活にかけていた」
「ある時、世界には自分より恵まれていない人たちがいると知って、自分も世界を変えたいと思った」
「経験はなかったが、それでもJICAに採用されたのは、今考えるとほんとうに運がよかっただけ」
じゃあ、わたしは、もしかして余裕でJICAに受かるのか?
志はある
高校時代からアフリカに恋焦がれている
大学で学んでいる専攻分野は、将来アフリカで仕事になるだろうと思い、選んだ
いや、きっと落ちるな。
志があるわりに、中身がともなっていない。
「言葉で言う割に、行動が伴っていない」
高校時代に担任の先生に言われた言葉だ。
アフリカの文化がだいすきで、向こうで働きたいと長いこと思っているわりに、
英語は十分にできるのか?
フランス語も同じくらいできるのか?
いや、かなり暇だったはずの去年1年間でなにもスコアをとっていなかった。
専攻の勉強も、人の5倍も10倍も進んでいるのか?
いや、進んでいない。
まったく「人並」だ。
人並み以上の志や考えをもっているとばかり思っていたわたしは、
実際のところ何もできないままで、2年前となんら変わっていない。
勢いでタンザニアに飛び出すことしかできなかった無鉄砲で無計画なあのころの私と何ら変わっていない。
気持ちばかり急いて、なにかできる人間には、まったく追いついていないんだな。