昨日今日と2日間、イベント運営のバイトをやってきた。
2日間ほとんど立ちっぱなしだったので足がバキバキだ。
イベント運営にはいろいろな人が来る。
住んでいる場所も、年代も、普段の職業も、まったくバラバラの人たちと協力して仕事をする。
ほとんど同級生だと思って話していた人が、5,6つも年上だったのには驚いた。
6歳だろうが7歳だろうが離れていても、おなじ苦労を共有していると仲良くなれるものだ。
ご一緒した教育機関の人たちも全国各地から集まっていた。
研究者らしくなく、気さくな方ばかりだった。
別れ際にかけてくれた「大学生活たのしんで」という一声が、頭から離れない。
途中で地震がきた。
震源地になった地域出身の高校生たちが、泣き出してしまった。
すぐ近くにいたわたしは、とりあえずその子の横に座った。
「何かほしいものはない?」
「スマホが、ほしい」と途切れ途切れに答えてくれた。
彼女はわたしがスマホのことを責任者に伝えてくれることを期待して言ったはずだ。
しかし、実際にはわたしが言うタイミングを逃し、彼女が涙ぐみながら自分自身で責任者に伝えていた。
わたしには何もできなかった。
ただ、彼女たちの傍に立っていることしかできなかった。
「何かできる」というのは難しいことなんだと痛感した。
イベントは、地震のせいで延長しながらも、なんとか無事に終わった。
この日のために必死に準備をしてきた高校生たちが、無事に大会が終わり自然と拍手をする様子に純粋に感動した。
このイベントのために何百日も準備をしてきたんだ。
わたしが昨日今日で準備したこのイベントのために、高校生たちは何日も前からエネルギーを傾けてきたんだ。
イベントを運営する仕事はかなり地味でも、それを実際に「体験する」参加者にとっては忘れられない思い出になり得るのだ。
イベント運営バイトにハマりそうだなあ。