下塗りというのか、おつゆ描きというのか、イエローオーカーで影の濃淡のみを描く作業が終わった。
高校の授業で1回やったっきりのことを必死に思い出して進めている。
影が濃かったり、色が濃いところは、オイル少なめのイエローオーカーをしっかりのせる。
色が明るく影が薄いところは、オイルたっぷりで薄めた絵具をのせる。
いろいろなサイトを見て、本当は揮発性油(テレピンなど)を使った方が良いことはわかったが、すぐに手に入れることができなかった。
なので、筆などと一緒に入門セットに入っていたペインティングオイルですべて描いた。
初心者だし、油絵を描くのはこれっきりだし、別にいいでしょという精神。
そして、実際どうにかなっている。
今の私にとっては、道具とかセオリーとかなんだっていいのだ。
ひさしぶりに筆を持って、油絵をキャンバスにのせられることが楽しい。
一色だけのシンプルな色塗りで、どうせ後から隠れてしまうのだが、ひさしぶりに油絵を描いていることが実感できてワクワクした。
この後は、いよいよ色をのせることができる。
「色彩の魔術師」と呼ばれたシャガールはどんな風に色を重ねたのか、想像しながらその後を追うことは、ワクワクして楽しみで仕方がないことだ。